
- 私は先日約11年間勤めた銀行を辞めた元銀行員です。
- FIREを目指すようになってから、お手製のエクセルシートにて収支を管理をしています。
今回は、私が普段使っているエクセル表を公開します↓

目的が達成されればどんな形でも問題ないのですが、私が普段から使っているものを公開することでみなさんの参考になればと思い、今回記事にしております。
それでは、こちらのエクセル表に関するポイントを解説させていただきます。
エクセルシートで収支表を管理する理由について

さきほどどんなものでも目的が達成されればよいとお話させていただきましたが、少なくとも以下3点はおさえておく必要があると思っています。
1つずつ解説していきます。
理由1|どのような項目でいくら支出しているか把握できる
これが必要なのは当たり前の話ですね😅
しかし、どの費用項目をエクセル表に設定するかは気をつけてください。
大雑把にしてしまうと分析ができず、逆に細かすぎると管理することがイヤになってしまいます。
個人的な目安は1項目あたり5,000円以上/月になれば1つの項目として管理すべきだと思います。
また、5,000円未満/月であっても、水道光熱費などは意識しないと使いすぎてしまう可能性があるので、1つの独立した項目として管理するようにしています。
最初はレベル感が分からないと思うので、支出を管理しながら都度エクセルシートを修正していけばよいでしょう。
理由2|達成感を味わうことができる
2つ目が達成感です。
これは意外と重要で、私の場合は、最終行に【繰越金】を記載することで積み上がり感を演出しています。
この行を入れておくことで達成感を味わうことができますし、将来の分(添付画像では2020年8月以降)まで記載があるので、このラップを維持すれば〇〇円まで積み上がるという感覚も得られます。
さらに達成感を味わいたい人は、【繰越金】の下に【目標額に対して不足している金額】や【達成率】なども記載するとよいかもしれません。
理由3|計画対比プラスが出た場合「贅沢消費」ではなく「投資」にまわしたくなる
3つ目は余剰資金を投資にまわすためのマインド作りです。
こちらは2つ目の達成感と似たようなポイントですが、【収入ー支出】の項目を作ることで当月にいくら繰り越すことができたのか明確にしています。
この項目とさきほどの【繰越金】を明示することで、「浮いた分を贅沢消費にまわしてしまい積み上がりを少なくするよりも、留保してあとで投資に回す方がよい」というマインドを作っています。
まぁ、【収入ー支出】がない収支表なんて世の中に存在しないと思いますが😅
収支表の運営に関するポイント

エクセルシートは個別議論をする前に必ず作成しておく
支出の最適化をはかる上で、スマホを格安SIMに変えるなどいくつは打つ手はあると思いますが、そのアクションをとる前にエクセルシートを作成して、全体でいくら削減する必要があるか確認しておくことをおすすめします。
理由は個別費用の削減が甘くなる可能性があるからです。
例えば・・・
スマホを格安SIMにすることで月額料金が8,000円→6,000円(▲2,000円)にできそうだとして、ここで毎月2,000円削減できるからOKと安易にジャッジしてしまうと、その後に全体の収支を見て全然目標値に足りなかった場合に、スマホ契約を再度見直すなどの対応が必要になってしまうからです。
最初から全体で削減すべき金額を把握できていれば、個別の削減に甘さが出る心配はなく、項目によって調整も可能(※)になるので、最初にエクセル資料を作成して全体を把握しておくことをおすすめします。
※広い部屋に住むことを優先したいので家賃は+5,000円でOK、その代わり携帯代金は少し無理をして▲5,000円まで頑張るなど
食費項目はLINE家計簿などのアプリを使う
食費は費用の中でも一番重要といっても過言ではございません。
しかし、このエクセル資料に細かい項目を入れてしまうと管理しづらくなります。
しかも記録する頻度が多いという難点もあるため、私の場合は食費だけLINE家計簿で管理するようにしています。
日々の管理はアプリで行い、1ヶ月を終えたところでエクセルシートに転記して全体を管理しています。
なお、日々の食費を記録するアプリであればなんでもOKですが、レシートを写メして読み込めるアプリが便利なので、当該機能が備わっているLINE家計簿をおすすめします。
細かい支出は雑費でOK
最初の方に「大きい金額は独立した項目を設定して管理しましょう」と説明しましたが、雑費項目も忘れず設定しておいてください。
こちらは細かい管理が面倒なので毎月(例えば一律10万円)計上しておき、この範囲で消費するようにします。
この範囲で消費といっても、1円単位まで管理する必要はなく、ザックリとした感覚でOKです。
収支表で管理する目的は最初に説明したとおり、「浪費しないこと」「達成感を味わうこと」ですので、銀行員が現金の残高管理をするように1円でもズレが許されない、という訳ではないですw
また、収支表で管理することで浪費の抑制につながりますが、収支表で管理すること自体は当然、収入を生まない作業なので、日々の運営は手間がかからないようにしておくことも、雑費項目を設定する理由です。
手間がかかってしまい、収支表で管理すること自体をやらなくなってしまっては、元も子もないですよね。
また、収支表に項目がなく、一過性の大口の支出があった場合は、【その他】を使って抜き出して記載しておきましょう。
後から見直した時になぜお金が減ったのか検証ができるようにするためです。

この例の場合は「結婚式ご祝儀▲30,000円」ですね。
最後に・・・
今回は私が使っているお手製の収支表についてご紹介をさせていただきましたが、「支出は感覚で把握しているから大丈夫」と思う方もいるでしょう。
実は私も最初はそうでした。
しかし、真剣にFIREを目指すために「本気でFIREをめざす人のための資産形成入門/著者:穂高唯氏」を読み、支出管理の徹底ぶりを目の当たりにして、考え方が変わり、今ではご紹介したエクセルシートを作成し愛用しています。(実際に、感覚でやっていた頃とくらべると、食費項目などで甘さが出ていました🙇♂️)
もし今回紹介したエクセルファイルが必要という方は、TwitterのDMにて個別にご連絡ください。
またFIREに関する書評記事もありますので、こちらもご確認してみてください↓
以上です。
さいごに、ここまで読んで頂いたみなさまに感謝🙏